Buyer's Voice | 買い付けこぼれ話
お店に並ぶ商品を見つけてくる“バイヤー”というお仕事があります。
どんな業界でも(もちろんどんなお仕事でも)そうですが、並々ならぬ苦労とちょっとした楽しさがあります。
ここでは買い付けの時のエピソードなんかをご紹介します。
- ※このコーナーで記載されております入荷関連情報は掲載時のものとなり、継続性はございません
No.888:豊かな時代の終り PART3
ヤンミ・ムン先生は、例として、アメリカの家具業界をあげます。
家具業界人なら気づいているだろうが、アメリカ人は家具選びにうんざりしていると指摘します。そこに IKEA が登場します。
「他の高級家具店の心地よいサービスとは、比べものにならないくらいそっけないIKEA。20年前なら、家具業界で愛好家を育てられるのが、顧客に一番手間ひまをかけさせるブランドだとは、予測もつかなかっただろう。」
旧来の高級家具店をYAHOOのホームページに例え、IKEAをGOOGLEのホームページに例えます。
「10年前、ただの検索窓しかないポータルがナンバーワンの座につくと予言したら、変わり物扱いされただろう。しかし、IKEAもGOOGLEもナンバーワンの座についた。」
リバースブランドとしてのIKEAは、顧客に提供するものは少ないが多いとも言えると指摘します。
「IKEAの魅力の秘密を一言で表すなら、矛盾を言い訳しない格好よさを知っているブランド、となろう。」
差別化に対する私自身の考え方が大きく変わりました。